2013-04-22から1日間の記事一覧

井上靖『憂愁平野』

人間何をしてもいいが、余り自分を不幸にしてはいけない。

別役実『街と飛行船』

しあわせは ほんのすぐそばに 息を殺して 待っている。

太宰治『貧の意地』

駄目な男というものは、幸福を受取るに当ってさえ、下手くそを極めるものである。

ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(飛田茂雄 訳)

どちらを向いても目につくのは狂った人間ばかり。それほどの狂気のなかで彼自身のように正気な青年がなし得ることといえば、せいぜい自己のまともなものの見かたを保つことぐらいであった。しかもそうすることは彼にとって緊急の大事であった。なぜなら、彼…