2013-04-27から1日間の記事一覧

鈴木正三『盲安杖』

己を忘れて、己を忘れざれ。

島崎藤村『春』

彼は「自分」というものにすら長いこと欺かれて居たと考えるように成った。

夏目漱石『それから』

到底人間として、生存する為には、人間から嫌われると云う運命に到着するに違ない。

バルザック『従妹ベット』(平岡篤頼 訳)

人間のいさかいの大部分は、同時に学識ある者と無知なる者が存在し、しかもそのどちらもが、事実や思想の一側面だけしか決して見ないようにできていることに由来するものです。それでいてめいめいが、自分の見た面こそ唯一の真実な、唯一の正しい面だと主張…

チェーホフ「退屈な話」(湯浅芳子 訳)

わたしはアイスクリームのように冷めたく、そして恥ずかしいのだ。