2014-04-17から1日間の記事一覧
ある人物を評価するに際して最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々とつきあっているかを見ることである。 なぜなら、親しくつきあっている人々に影響されないですむ人々など、ほとんど皆無と言ってよいからである。
人はどれほど隠遁して暮らしていようと、いつの間にか、債務者か、債権者になっている。
天才も不滅ではないということほど、凡庸なものにとって慰めになることはない。
もうそれに触れないでおく以外には、乗り越える方法が全然ないような物事がたくさん存在する。
私たち自身の体験を、他人の体験を見つめるときにいつも使っているような眼で見つめること、――これはとても鎮静効果があり、推奨できる薬である。これに対し、他人の体験をまるで私たちの体験であるかのように見つめて受け入れること――つまり同情の哲学が要…
真の思想家が何にもまして暇な時間を待ちこがれるのに対し、普通の学者は暇な時間から逃げる。そういう時間をどうしてよいかわからないからである。学者の慰め手は書物にほかならない。つまり学者は、誰かが別のことを考えているようすに耳を傾け、そのよう…