2015-12-21 谷川俊太郎「因果」 引用 結果はたったひとつだが 原因の数はゴマンとあるよ 小さすぎて目にもとまらぬ原因から 大きすぎて目にはいらない原因まで 原因は人間とともに繁殖し 原因はレールとともにどこまでも続き 原因はボタ山のように積みかさなり 原因は廃坑のように忘れられ 或る日突然(のように)崩れおちる! だが偶然ではない 必然なのだ ゆっくりと時間をかけた必然なのだ 因果なことに