シェイクスピア『冬物語』(小田島雄志 訳)

カミロー 
 たしかに私は怠慢で、ばかで、臆病かもしれません、
 そのうちのどの一つでもまぬがれている人間はおらず、
 この世の数かぎりないいとなみのなかで、いつかは
 おのれの怠慢、愚かさ、臆病が顔を出してしまうものです。