ニーチェ『曙光』

 たいていの人間たちが愛についてあれほど強調し偶像視して語ったのは、人間たちが愛をほとんど手に入れたことがなく、いちどもこの食物に飽食することがゆるされなかったからである。こうして愛は、人間たちにとって「神々の食物」となったのだ。

    ※太字は出典では傍点