ニーチェ「遺された断想」

 きわめて厳密に過去を回顧するならば、私たちは多くの過去の掛け算であるという洞察に導かれる。[……]しかしそれは何の役にも立たない。私たちはあらゆることを再び自分のために、ただ自分だけのためになさねばならない。[……]君が君自身の魂以上に尊重しなければならない制度など存在しないのだ。