明恵『栂尾明恵上人遺訓』

人は阿留辺幾夜宇和(あるべきようわ)と云ふ七文字(しちもんじ)を持(たも)つべきなり。僧は僧のあるべき様(よう)、俗は俗のあるべき様なり。


*「あるべき様」は、現今の「〜らしく」に相当する。僧籍にある者も、また俗人も、共に自分のあるがままの姿を大事に保つことが肝要であるということ。