元好問

一語 天然 万古新たなり、豪華 落ち尽くして真淳を見る。


 どのことばもすべて平明自然で永遠に新鮮さを持っており、彫琢をこらした字句を排し、素朴な美しさを示している。


*出典の「詩を論ず」は、漢より宋に至る詩を批評した三十首の連作詩。その第四首にあたるこの詩は晋の陶潜を称えたものであるが、特に前の句は、後世、すぐれた詩歌を賞揚する常套句としてよく用いられる。