魯迅(一九三五年三月十三日付簫軍(しょうぐん)、簫紅(しょうこう)宛の手紙より)

そらとぼけることはよくないが、どこでも正直であるというのもまたよくない。これはどんな時かによるのである。友人と腹をわって話す時に、用心はいらないが、敵と向かい合う時は、絶えず防御しなければならない。友人と一緒の時は服を脱いでもよいが、戦いに赴く時は鎧兜(よろいかぶと)を着けなければならないのだ。