ドビュッシー『ドビュッシー音楽論集』(「クロッシュ氏・アンティディレッタント」)(平島正郎 訳)

美の真実な感銘が沈黙以外の結果を生むはずがないのは、よく御存知でしょうに……? やれやれ、なんてこった! たとえばです、日没という、あのうっとりするような日々の魔法を前にして、喝采しようという気をおこされたことが、あなたには一度だってありますか?