レム・コールハース『錯乱のニューヨーク』(鈴木圭介 訳)

 自分の過去とほかの建物の過去とに取り憑かれた家を建設すること、これがまがいものの歴史、「古さ(エイジ)」、そして威厳を生みだすマンハッタニズムの戦略なのである。マンハッタンでは、新しく革命的なものは、いつも親しみ深げな偽りの光に照らされて紹介される。