ニーチェ『道徳の系譜』(木場深定 訳)

われわれはわれわれに知られていない。われわれ認識者が、すなわち、われわれ自身がわれわれ自身に知られていない。それはそのはずである。われわれは決してわれわれを探し求めたことがないのだ。――われわれがいつかはわれわれを見出すであろうなどと、そんなことがどうして起こるというのか。

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