トルストイ『人生論』(中村融 訳)

人間にとって疑いなく明らかなもの――彼の理性的意識――はそれが単純でないためによく分らないものに思え、一方、疑いなく捉えがたいもの――無限で永久の物質――はそれが遠くはなれていて単純に見えるために最も分りやすいものに思えるのだ。