2011-04-19 開高健「故郷喪失者の故郷」 引用 私の右手は私の左手がすることを、四十五年同棲しているはずなのに、やっぱり不知不識(しらずしらず)のままでいるが、それでも、手を使えば、おびただしいものが、こめられる。手は故郷である。