武満徹、大江健三郎『オペラをつくる』

武満 じつは言葉の起源は歌なので、歌うということを検証したときに言葉が出てくる。言葉のあとに歌がくるのではなく、歌というものはつねにあって、それがいろいろな歌のかたちとして、言葉として顕われる。それは小説であったり、また、詩や戯曲だったりする。