(『十訓抄』)

口の虎は身を破る。舌の剣(つるぎ)は命を断つ。口をして鼻のごとくにすれば、後(のち)誤つことなし
 相手を攻撃したり、傷つけるような物言いは、逆にわが身を破滅させることになる。口を鼻のようにして物を嗅ぎ分けて用心して使えば、間違いを起こすことはない。