(『虚堂録』)

壺中日月長(こちゅうじつげつながし)
 壺の中はまことに狭くとても入れそうにない。ならば私達の生きている空間はどうか。こんなに広々とした天地を、壺中にいるかのように感じていないか。まあ、憂世を忘れて大らかに天地とつき合ってごらん。