三井ふたばこ「みち(紘子に)」
あなたの髪を梳きつゝ
思うこと
わたしが死んでしまっても
なお のびつゞけるであろう
この愛しい髪
なお降りつづけるであろう
今日のような細い春雨
なお つゞくであろう
運命のうねった小径
この一瞬 わたしの櫛は
不気味な戦慄とともに
みしらぬ未来の国をかすめる
あなたの髪を梳きつつ
思うこと
あなたの髪を梳きつゝ
思うこと
わたしが死んでしまっても
なお のびつゞけるであろう
この愛しい髪
なお降りつづけるであろう
今日のような細い春雨
なお つゞくであろう
運命のうねった小径
この一瞬 わたしの櫛は
不気味な戦慄とともに
みしらぬ未来の国をかすめる
あなたの髪を梳きつつ
思うこと