「ヨブ記」(『聖書(新改訳第2版)』より)

なぜ、あなたは
私を母の胎(たい)から出されたのですか。
私が息絶えていたら、
だれにも見られなかったでしょうに。
私が生まれて来なかったかのように
母の胎から墓に運び去られていたら
よかったものを。
私の生きる日はいくばくもないのですか。
それではやめてください。
私にかまわないでください。
私はわずかでも明るくなりたいのです。
私が、再び帰らぬところ、
やみと死の陰(かげ)の地に行く前に。
そこは暗やみのように真暗(まっくら)な地、
死の陰があり、秩序がなく、
光も暗やみのようです。