「緑衣(りょくい)」(「『詩經』 國風 邶風(はいふう)」より )(抄) (高田眞治)

絺や綌や 凄として其れ以て風ふく
我古人を思ふに 實に我が心を獲たり


ちやげきや せいとしてそれもってかぜふく
われこじんをおもふに じつにわがこころをえたり


絺兮綌兮 凄其以風
我思古人 實獲我心


薄いかたびら この寒い風に
我れは賢い古(いにし)え人(びと)を思うに 実(げ)にも我が心にかのうている