ボリス・パステルナーク「(すべてにおいて私は至りつきたい……)」(抄)(工藤正広 訳)

すべてにおいて私は至りつきたい
その核心そのものまで。
仕事において、途の探求において、
心の擾(みだ)れにおいて。


流れ去った日々の本質まで、
それら原因まで、
基底まで、根まで、
芯まで。


絶えずもろもろの運命の、
出来事の糸を摑まえながら、
生きること、考えること、感じること、愛すること、
発見を成就すること。