2008-05-18から1日間の記事一覧

ムージル『特性のない男』 (加藤二郎 訳)

人が感じること、そして行なうことのすべては、ともかく「生を目指して」起きるのだ。この方向から少しでも外れた動きをするのは、むずかしいか、あるいは恐ろしい。これは、ただ歩く動作の場合とまったく同じである。つまり、重心を上げ、それを前に押し出…

李賀「陳商に贈る(ちんしゃうにおくる;贈陳商)」(抄) (齋藤晌)

長安に男兒有り、 二十 心 已に朽ちたり。 楞伽 案前に堆く、 楚辭 肘後に繫く。 人生 窮拙有り。 日暮 聊か酒を飮む。 祗今 道已に塞がる。 何ぞ必ずしも白首を須たん。 ちゃうあんにだんじあり、 にじふ こころ すでにくちたり。 れうが あんぜんにうづた…