2008-07-20から1日間の記事一覧

白樂天「太行路(たいかうろ)」(全) (田中克己)

太行の路よく車を摧くも もし人の心に比すればこれ坦途。 巫峽の水よく舟を覆すも もし人の心に比すればこれ安流。 人の心の好惡はなはだ常ならず 好めば毛羽を生じ惡めば瘡を生ず。 君と結髮いまだ五載ならざるに たちまち牛女より參商となる。 古より稱す…

杜甫「岳陽樓に登る(がくやうろうにのぼる;登岳陽樓)」(全) (目加田誠)

昔 聞く 洞庭の水 今上る岳陽樓 呉楚 東南に圻け 乾坤 日夜浮ぶ 親朋 一字無く 老病 孤舟有り 戎馬 關山の北 軒に憑って涕泗流る むかし きく どうていのみづ いまのぼるがくやうろう ごそ とうなんにさけ けんこん にちやうかぶ しんぽう いちじなく らうび…