2011-02-11から1日間の記事一覧

芹沢俊介『母という暴力』

母というのは自分以上の自分だと鶴見俊輔は言います。生まれる以前にすでに子どもの自己は、望んだわけでもないのに母に領有されてしまっているのです。この事態は暴力であり、子どもの自己にとって死に相当するといえるのではないかと思います。教育は子ど…

芹沢俊介『母という暴力』

暴力という言葉を据えてみると、生んだこと、生んでしまったことの暴力性が、子どもたちからの「どうして」とか「なんで」という絶望的な問いかけのなかにあぶりだされてきているのがわかるのです。しかし、生んでしまったこと、生んだことの現実は取り返し…