2011-02-26から1日間の記事一覧

ショーペンハウアー『幸福について―人生論―』(橋本文夫 訳)

他人の思惑にあまりにも重きを置き過ぎるということは、一般に見られる迷妄である。この迷妄はわれわれの本性に根ざしたものかもしれない。あるいは社交界と文明とに伴って生じたものかもしれない。いずれにもせよ、この迷妄はわれわれの言動全体に対して全…

ショーペンハウアー『幸福について―人生論―』(橋本文夫 訳)

そのうえ、人間は終始一貫、他人の意見、他人の思惑の奴隷となっているのである。

ショーペンハウアー『幸福について―人生論―』(橋本文夫 訳)

ところで幸福な生活とは何かといえば、純客観的に見て、というよりはむしろ、〔この場合、問題は主観的な判断の如何にあるのだから〕冷静にとっくりと考えてみたうえで、生きていないよりは断然ましだと言えるような生活のことである、とでも定義するのが精…