2011-03-23から1日間の記事一覧

アントナン・アルトー『ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト』(多田智満子 訳)

残酷さとは、まず、自分自身に対する残酷さだ。

アントナン・アルトー『ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト』(多田智満子 訳)

私は〈精神〉と〈物質〉という二元論には確かに賛成ではない。精神が何ものかになりうるためには、精神が物質化することに同意する以外にはすべのないこの世界に住む限り、すべてを精神に委ねてしまう主張と、すべてを物質に委ねてしまう主張との間には何の…

アントナン・アルトー『ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト』(多田智満子 訳)

つまり、神々は宇宙発生時においてのみ、渾沌状態(カオス)の闘いにおいてのみ、価値を認められるということである。 物質の中に神々はない。均衡の中に神々はない。神々は力と力の分離から生まれ、それらが和合する時に死ぬ。 神々は創造に近ければ近いほど…

アントナン・アルトー『ヘリオガバルス または戴冠せるアナーキスト』(多田智満子 訳)

命名された事物は、死んだ事物である。それは分離されたために死んだのである。