2012-11-25から1日間の記事一覧

ソロー『森の生活』(「孤独」)(飯田実 訳)

孤独ほどつきあいやすい友達には出会ったためしがない。われわれは自分の部屋にひき籠っているときよりも、そとでひとに立ちまじっているときのほうが、たいていはずっと孤独である。考えごとをしたり仕事をしたりするとき、ひとはどこにいようといつでもひ…

ル・コルビュジエ『コルビュジエ 伽藍が白かったとき』(生田勉・樋口清 訳)

色彩とは? それは身体の中にたくましくめぐる血である。色彩とは、生命のしるしである。庭や畠にある花には「古色」はない。空は天気のよいときには青い。耕しおこされた土、立った岩、露わな地層などのくすんだ協和音は、冬のあとの春ごとに生まれかわる生…