2013-04-26から1日間の記事一覧

藤原定歌『詠歌大概』

和歌ニ師匠無シ。只旧歌ヲ以テ師ト為ス。

小林多喜二『一九二八・三・一五』

自分達は次に来る者達の「踏台(ふみだい)」になって、さらし首にならなければならないかも知れない。蟻の大軍が移住をする時、前方に渡らなければならない河があると、先頭の方の蟻がドシドシ川に入って、重なり合って溺死し、後から来る者をその自分達の屍…

芥川龍之介『侏儒の言葉』

天才とは僅かに我々と一歩を隔てたもののことである。ただこの一歩を理解するためには百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ。

ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(福島正実 訳)

「それはそうだけどね……しかし、きみの可愛がりかたは、犬の可愛がりかたで、猫のじゃなかったんだよ。猫の場合はたたいたりしちゃ絶対だめだ。撫でてやらなきゃいけないんだよ。それに猫の爪の届く範囲で、急激な動作をしてもいけない――つまり、こっちがこ…