2014-03-13から1日間の記事一覧

杜甫

路(みち)には凍死の骨有り 朱門には酒肉臭きに 路には凍死の骨有り とつづく。「富貴の朱塗りの門内では余った酒や肉が腐臭を発しているのに、道端では困窮し凍死した人々の骨が横たわっている」の意。

『史記』淮陰侯列伝

天の与うるに取ら弗れば 反って其の咎を受く 前漢創業の功臣韓信(かんしん)に自立を勧めた言葉。「天の与えた機会を受け取らないと、逆に天の咎めを受ける」の意。

俗諺

世情 冷暖を看る 「人面 高低を逐う」とつづく。「人面」はここでは人情、情誼。「世の常として相手の境遇しだいで態度を変え、人情の常として相手の地位や力の変化に応じ態度を変えるものだ」の意。

『世説新語』任誕篇

興に乗じて行き 興尽きて返る 東晋の王徽之(おうきし)(王羲之の息子で有名な奇人)の言葉。彼は大雪の降った日、急に友人の戴逵(たいき)に会いたくなって小舟に乗り、一晩かけて到着したが、いざ門前まで来るとそのまま帰ってしまう。「興に乗じて出かけ、興…

趙翼

国家の不幸は詩家の幸い 「元遺山(げんいざん)集に題す」より。「遺山」は金の詩人元好問の号。 国家の不幸は詩家の幸い 賦して滄桑(そうそう)に到れば 句便(すなわ)ち工(たくみ)なり と結ぶ。「国家の不幸は詩人にとっては幸いだ。世の激変を表現する段にな…