趙翼

国家の不幸は詩家の幸い


「元遺山(げんいざん)集に題す」より。「遺山」は金の詩人元好問の号。
  国家の不幸は詩家の幸い
  賦して滄桑(そうそう)に到れば 句便(すなわ)ち工(たくみ)なり
と結ぶ。「国家の不幸は詩人にとっては幸いだ。世の激変を表現する段になると、詩句はたちまち巧妙になる」との意。