2015-06-29から1日間の記事一覧

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』(米川和夫 訳)

アア、いまは来るなら、来るがいい、どんなつらでも! イヤ、おれは、おまえらとは、別れはしない――見ず知らずの他人の縁もゆかりもないつら――おれのこの告白を読むかもしれない見知らぬやつらのつら、つら――ようこそ、ようこそ――肉体の部分部分の魅力にとん…

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』(米川和夫 訳)

詩 水平線はガラスびんのように砕け 緑のしみは雲をついてふくらむ ふたたび身をよせる松のこかげ そこから―― のみほす一息に最後のしずくまで ぼくはぼくの日々の春を。 おれの翻訳 ふくらはぎ、ふくらはぎ、ふくらはぎ ふくらはぎ、ふくらはぎ、ふくらはぎ…