竹内健児「助言」(澤田瑞也、𠮷田圭吾 編『キーワードで学ぶカウンセリング――面接のツボ――』所収)

 クライエントは自分がどうしていけばよいか、なぜそうなっているのかについて「無知」であるし、カウンセラーもまたクライエントがなぜそうなっており、どうしていけばよいのかについて「無知」である。カウンセリングは、二人が「無知」という入り口に立つところから始まるのである。