谷川俊太郎「二十億光年の孤独」

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがつたりする


火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球の仲間を欲しがつたりする
それはまつたくたしかなことだ