『甲陽軍鑑』

八分の勝(かち)は、危(あやう)し。九分十分の勝は、味方大負(おおまけ)の下作(したつくり)也。


*「弓箭の儀、勝負の事、十分を、六分七分の勝は十分の勝なり」という武田信玄の言葉の後での、その理由を述べた部分である。大勝の後の油断が命取りになるのを戒めている。