李密

煢煢(けいけい)として孑立(げつりつ)し、形影(けいえい)相弔う。


 孤独な生活を送り、ただ自分自身と己の影とが互いに慰めあっているだけである。晋の武帝が李密の名声を聞き、召したが、病床にある祖母の世話のため応じられず、「陳情表」を奉る。武帝はこの「陳情表」に感嘆した。祖母の死後、召しに応じて太子洗馬となる。