ライプニッツ『理性に基づく自然及び恩恵の原理』(河野与一 訳)

世界の充実性の為にすべてのものは聯結(れんけつ)していて、各物体は距離に応じて多かれ少かれ他の各物体に作用を及ぼし又反作用によって他の物体から状態の変化を蒙るのであるから、おのおのの単子は自分自分の視点に従って宇宙を表現し宇宙そのものと同じ様に規則立っている活きた鏡即ち内的作用を具えた鏡だということがわかる。