G・K・チェスタトン「古書の呪い」(中村保男 訳)

「0+0+0=0ということほど人にわからせにくいことはありません。どんなに奇妙なことでも、連続して起こると、人はそれを信じるものです。マクベスが三人の魔女の三つの言葉を信じたのもそのためです。もっとも、第一の言葉はマクベス自身が知っていたことですし、最後のは、マクベスにしか実現できないものでしたけれどもね」