G・K・チェスタトン「折れた剣」(中村保男 訳)

「ともかく、こういう悪は、その性質上、つぎからつぎへと地獄の戸をあけてしだいしだいにせまい部屋に入って行くものなんだよ。犯罪がよからぬものであるという真の理由は、人間がしだいに奔放になるからでなく、ただただ卑しくなるばかりだからさ」