トクヴィル『アメリカのデモクラシー』(松本礼二 訳)

 平等は世界にとてもよいことをもたらすが、後に示すように、人々に極めて危険な本能を吹き込むことは認識しなければならない。それは人間を互いに孤立させ、誰もが自分のことしか考えないようにさせる。
 それはまた人々の心を度外れなほど物質的享楽に向かわせる。