2008-07-14から1日間の記事一覧

白樂天「病中多雨、寒食に逢ふ(びゃうちゅうたう、かんしょくにあふ;病中多雨逢寒食)」(抄) (田中克己)

薄暮 何人か觱篥を吹き 新晴 幾處か鞦韆を縛す。 綵繩 芳樹 長へに舊のごときも ただこれ年年 少年を換ふ。 はくぼ なんぴとかひちりきをふき しんせい いくしょかしうせんをばくす。 さいじょう はうじゅ とこしなへにもとのごときも ただこれねんねん せう…

杜甫「垂老の別れ(すゐらうのわかれ;垂老別)」(抄) (目加田誠)

人生 離合有り 豈に衰盛の端を擇ばんや 昔少壯なりし日を憶ひ 遲廻して竟に長嘆す じんせい りがふあり あにすゐせいのたんをえらばんや むかしせうさうなりしひをおもひ ちくゎいしてつひにちゃうたんす 人生有離合 豈擇衰盛端 憶昔少壯日 遲廻竟長嘆 人生…

李白「山中に幽人と對酌す(さんちゅうにいうじんとたいしゃくす;山中與幽人對酌)」(全) (青木正兒)

兩人對酌 山花開く 一盃一盃 復た一盃。 我醉うて眠らんと欲す卿且く去れ 明朝 意有らば琴を抱いて來れ。 りゃうにんたいしゃく さんくゎひらく いっぱいいっぱい またいっぱい。 われゑうてねむらんとほっすけいしばらくされ みゃうてう いあらばことをいだ…