2011-10-22 山田風太郎『戦中派虫けら日記』 引用 実際、母のいないほど致命的な不幸はない。どんなに悶え、どんなに苦しみ、どんなに寂しがっても、なぐさめてくれるのは母一人で、それ以外はどんなに絶叫して訴えても、しょせんはアカの他人である。この不幸は凄惨なほどである。