ヴィクトル・ボジョーヴィチ「詩的言語とアンドレイ・タルコフスキーの映像世界」(宇佐見森吉 訳)

個人の生存の時間、伝記的時間というものが、宇宙の暦に照らしてみれば実にわずかな一瞬にすぎないとしても、それでもその一瞬が確かに宇宙の生命と繋がっているという感覚、人々や王国の千年の歴史、文化の歴史と、過去や未来と繋がっているという感覚がこの詩人と映画監督によって共有されている。