柄谷行人「凡庸なるもの」

たとえば、新しい「感性」などというものはない、それは新しいテクノロジーにすぎないと考えてみたらどうなのか。ひとびとが感性とか感覚といった言葉で語りたがるものは、きまってラジオとか無声映画蓄音機といったテクノロジーと結びついている。

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