上山春平編『照葉樹林文化』

中尾(佐助) ぼくは古代語や近隣の国のことばはよく知らないのだけれども、現在の話しことばで見ると、目(メ)だとか歯(ハ)だとか背(セ)だとか手(テ)だとか、身体語に単音節のことばが非常に多い。もう一つ単音節のことばが多いのは農業用語だろうね。「田(タ)に実(ミ)をまくと、芽(メ)が出て葉(ハ)が出て穂(ホ)が出る」。何か偶然だろうかね。古代語も知らんし、しろうとの話だけれども、何か偶然じゃないみたいな気がするんだ。