蔡琰「悲憤の詩(ひふんのし;悲憤詩)」(抄) (内田泉之助)

人生幾何時ぞ、
憂を懷いて年歳を終へん。


じんせいいくばくときぞ、
うれひをいだいてねんさいををへん。


人生幾何時
懷憂終年歳


人の一生はどれだけもないのに、常に憂いをいだいて一生を終わらねばならぬとは、さてもはかないわが身である。