鴻上尚史『鴻上夕日堂の逆上』

 問題は自分で走ること。エンストしようが、倒れようが、自分で走ること。いつのまにか、「何か」によって走らされている状態におちいらないこと。自分で走っているのか、走らされているのか分からない状態に、おちいらないこと。「何か」に「誰か」に「正体不明」のものに走らされないこと。
 僕が考えているのはそれだけです。
 本当の敵は、いつもとびっきりの笑顔で近づいてくるものですから。