エリク・リンドグレン「八月」(抄)(中川敏 訳)

なぜなら すべてのものはささやきのように通りすぎてい
 くから
成長することはない……決して
眠っている生を
眠っている死を 呼び醒すことは ない


何になろう 生の あるいは死の
あのような言葉で 生命の蠟燭(あかり)に
息をふきかけたところで?