2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ニーチェ『曙光』

いわゆる「近道」は、人類をいつも大きな危険に導いた。そういう近道が見つかったという福音に接すると、人類はいつもおのれの道から逸れ――そして道に迷うのである。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう語った』

君たちが高く登ろうと思うなら、自分の足を使うことだ! 運び上げてもらうな、他人の背中や頭に乗るな! ※太字は出典では傍点

ヘロドトス『歴史』

平和より戦争をえらぶほど無分別な人間がどこにおりましょうや.平和の時には子が父の葬いをする.しかし戦いとなれば,父が子を葬らねばならぬのじゃ.

ソポクレス『エレクトラ』

だって,正しいことが害になることがあるでしょう.

『ギリシア詩歌集』,パラダスの詩

人生とは舞台で芝居だ.大まじめなことは脇へおいて演じることを学ぶがよい.それがいやなら,苦痛に耐えねばならぬ.

ニーチェ『曙光』

妊娠の状態よりも厳粛な状態があるだろうか? そこでは、なされる一切の行動が、私たちの内部で生長しつつある存在にとって何らかの意味でプラスになるはずだという、ひそかな信念のもとになされる! 想像するだにうっとりするその存在の神秘的な価値をいっ…

ニーチェ『偶像の黄昏』

官能を精神化したものが、愛と呼ばれている。 ※太字は出典では傍点

アリストテレス『弁論術』

習慣も快いものである.なぜなら,習慣として身についているものは,事実上,持って生まれついたのと同じようなものになっているから.

(1)プルタルコス『講義の聴き方』 (2)同『饒舌について』 (3)ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』

人間には舌は一枚しかないが,耳は二つある. ((1)は「しゃべるよりは人の言うことを聞け」という教えとして述べられ,(2)はしゃべりたくてしようがない人の愚痴として紹介され,(3)は,ストア派のゼノンが,くだらないおしゃべりをしている若者を,…

アンピス 喜劇断片

飲め,遊べ.人は死ぬもの.地上ですごす時の間はわずか.死んだが最後,死は不死ときている.

ニーチェ『曙光』

たいていの人間たちが愛についてあれほど強調し偶像視して語ったのは、人間たちが愛をほとんど手に入れたことがなく、いちどもこの食物に飽食することがゆるされなかったからである。こうして愛は、人間たちにとって「神々の食物」となったのだ。 ※太字は出…

ニーチェ『華やぐ知慧』

おのれの正体が所有衝動であることを最も明瞭に露呈しているのは、男女両性の愛である。すなわち恋愛している者は、恋いこがれる相手を無条件に独占しようと欲し、相手の心にも体にも同様に無条件の権力が及ぶことを欲し、自分だけが愛されて、至高の最も望…

ホメロス『オデュッセイア』

すべての死者に王となって君臨するよりは,地上にあって,どこかの,土地の割り当ても受けぬ貧しい者に,日雇いとして使われたい.

アイスキュロス 断片

銅は姿を映す鏡,酒は心を映す鏡.

ことわざ

魚は頭から臭いはじめる. (腐敗は上層部から始まるということ.)

ニーチェ『ツァラトゥストラはこう語った』

高貴な魂たちの流儀はこうである。すなわち彼らは、なにものもただで手に入れようとは思わない。ましてや人生をただで手に入れようとは思わない。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ「遺された断想」

肝心なのは先に立って歩くことではない(――そんなことをしてもせいぜい牧人にしか、すなわち畜群にとって最も必要なものにしかなれない)。肝心なのは独りで歩くことができるということ、人とは違っていることができるということだ。 ※太字は出典では傍点

ことわざ

言葉に打たれぬ者は,杖で打っても効き目がない.

ソポクレス『アキレウスを愛する男たち』

氷をつかんだ子供――輝く霜のおりるころ,子供たちが固い氷を両手につかむ……しまいには,冷たくて持っていられない.とはいうものの,手放すのもいやだ.

ピンダロス『ピュティア祝勝歌』

好機は人間に対して短い物差しをもつ. (これは,好機とはつかの間のものだという教えらしい.だから人はしばしば,好機が去ったあとになってはじめて,あれは好機だったのだと知ることになる.)

ニーチェ「遺された断想」

私の推測では、私たちには自分が知っているものしか見えないのだ。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『歴史の功罪』

最小の幸福においても最大の幸福においても、幸福を幸福たらしめているものは常に一つである。すなわちそれは忘れることができるということ、もっと学者風に言えば、幸福が持続しているあいだ物事を非歴史的に感覚することのできる能力である。すべての過去…

ヘロドトス『歴史』

人間の運命は車輪のようなもので,くるくると廻りつつ、同じ者がいつまでも幸運であることを許さぬものです.

エウリピデス『ステネボイア』

エロスは詩人を作る.たとえ以前は詩心のなかった者でも.

ことわざ

煙を逃げて火に飛び込む.

ニーチェ『道徳の系譜』

かつて「新しい天国」を建設した者はすべて、そのための力をまず自分自身の地獄のなかに見いだした。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『曙光』

多くの人は一日に十度意地悪な冷たい言葉を周囲に浴びせかけ、その際ほとんど何も考えていない。とりわけ、数年後には自分を支配する一つの習慣の法則が出来上がり、その法則がいまや毎日十度周囲を不機嫌にさせるよう自分を強いることになるなどとは考えて…

アテナイオス『食卓の賢人たち』

ソクラテスは,みんなは食わんがために生きているが,私は生きんがために食うという点で違っているのだとよく言っていた.

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』

すぐに古びてしまうものは何かと問われて,「感謝だ」と彼(アリストテレス)は答えた.

ホメロス『イリアス』

事はまったく剃刀の刃に乗っているようなものだ.