2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ニーチェ「遺された断想」

「真の世界」は、これまであれこれと構想されてきたけれども、――それはいつもくり返し仮象の世界であった。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ『さまざまな意見と箴言』

キリスト教がそれ以外の宗教より優れている最も巧妙なレトリックは、一つの言葉にほかならない。すなわちキリスト教は、愛について語ったのである。[……]愛という言葉には何かとても曖昧な要素、心をそそる要素、思い出や希望に訴えかける要素があるので、…

ホラティウス『書簡詩』

貪欲な人間には,いつも何かが足りない.

プラウトゥス『幽霊屋敷』

喉が渇いてからやっと,井戸を掘ることになった.

マルティアリス『エピグラム』

君はつきあいにくくてつきあいやすく,気持ちのいい奴でいやな奴で, 君といっしょには暮らせないが,君がいなけりゃ暮らせない.

ニーチェ『アンチクリスト』

人は誰も、それぞれの存在の仕方に応じて、自分の特権をも有しているものだ。私たちは、凡庸な人間の特権を過小評価しないようにしよう。高みへ向かう人生はますます過酷なものとなり、――冷気は増大し、責任は増大するのだから。高度な文化は一つのピラミッ…

ニーチェ「遺された断想」

かつて人々はこう推論した。良心がこの行動をよくないと言っている、したがってこの行動はよくない、と。実際には、良心がある行動をよくないと言うのは、その行動が長い間よくないと言われてきたからなのだ。良心はたんに口まねをしているにすぎない。良心…

セネカ『怒りについて』

よき裁判官は不当な行為を罰するが,それを憎みはしない.

サルスティウス『ユグルタ戦記』

あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは,同じ人間の手中にあるわけではない.始める方は,どんな臆病者にもできるが,やめる方は,勝利者がやめたいと思う時だけだ.

ユウェナリス『風刺詩』

清廉潔白は称賛され,そして寒さに凍える.

ニーチェ『漂泊者とその影』

小さな自制が足りないと、大きな自制の能力も崩れてしまう。一日に少なくとも一度小さなことにおいて何かを断念しなかったとすれば、そんな日はどれも過ごし方がまずかったのであり、翌日にとっての危険となる。私たちが自分自身の主人である喜びを持ち続け…

ニーチェ『善悪の彼岸』

ある人間の高さを見ようとしない者は、それだけいっそう鋭く、その人間の低劣なところや上っ面に目を向ける――そしてそのことによって自分自身の正体をさらけ出す。 ※太字は出典では傍点

ホラティウス『詩論』

多くの日にちと長い推敲が刈り込み,よく切った爪で十回も試して整えた詩でなければ,どんな詩であれ非難しなければならない.

ホラティウス『風刺詩』

何を笑うのか.(登場人物の)名を(おまえの名に)変えれば,この話はおまえのことを言っているんだぞ.

マルティアリス『エピグラム』

いたるところに住んでいる者は,どこにも住んではいないのだ.

ニーチェ「遺された断想」

論理と厳密に合致するものは、現実のなかにはなにひとつ存在しない。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ「遺された断想」

私たちの感覚はある特定の量を中心に据えており、その範囲内で機能している。すなわち私たちは、私たちが生存できる条件との比較において、大きいとか小さいとかを感じるのである。もしも私たちが私たちの感覚を十倍鋭敏にするか、十分の一に鈍麻させるなら…

ホラティウス『詩集』

青白い死神は,貧者の小屋も王の館も,同じ足でたたく.

タキトゥス『弁論家についての対話』

もろもろの学芸のことを知っているというまさにそのことが,直接それを扱っていない場合でも,われわれの身を飾り,思いもよらぬときに,現われてくるものだ.

オウィディウス『黒海からの手紙』

知っての通り,治療によって一層ひどくなる傷もあり,/そういう傷は触れない方がよかったのです.

ニーチェ『善悪の彼岸』

最も偉大な出来事と思想――とはいえ最も偉大な思想こそ最も偉大な出来事なのだが――は、最も遅く理解される。同じ時代に生きる人々は、そうした出来事を体験することがない、――彼らはそのかたわらを素通りして生きていく。そこでは星の世界と同じようなことが…

ニーチェ『偶像の黄昏』

私たちのうちで最も勇気がある者でも、自分が本当は知っていることを認める勇気を、めったに持っていない…… ※太字は出典では傍点

マルティアリス『エピグラム』

自分が欲していないことを欲しているように見せる,それが,ほしいものを手に入れる技術だ。

プブリリウス・シュルス『金言集』

機会は容易には与えられないが,容易に失われる.

ホラティウス『詩論』

努めて簡潔さを求めると,曖昧になる. (ホラティウスはここで,これ以外にも「洗練を狙うと,力強さと気迫が失われる」,「荘重さを表に掲げると,誇張におちいる」と言っている.これは伝統的に尊重されている三つの文体――「簡潔」「中間」「壮大」――に対…

ニーチェ『漂泊者とその影』

才気をひけらかそうとする者は誰でも、才気とは正反対のものもたっぷりそなえているということを、人に気づかせてしまう。 ※太字は出典では傍点

ニーチェ「遺された断想」

勇敢で創造的な人間は、快楽と苦悩を決して究極の価値問題とはとらえない。――これらは随伴状態なのである。すなわち、私たちは何かを達成しようと思うなら、快楽と苦悩の両方を意欲せねばならない。 ※太字は出典では傍点

ホラティウス『詩集』

分別の心に,わずかな愚かしさを交ぜよ. 時をえて理性を失うのは,いいものだ.

プブリリウス・シュルス『金言集』

勝利に際しておのれに勝つ者は二度勝ったことになる.

ホラティウス『詩論』

葬式に雇われた泣き男が,心から悲しむ人よりも大げさに振る舞い嘆くように,嘲笑する者は本当に称賛する者よりも大げさに感動して見せる.